遮熱カーテン

実践節電術 3.節電を強化するための便利グッズ

遮熱カーテン遮熱(しゃねつ)カーテンは、ステンレスやセラミックなどで加工されたカーテン生地で、室内に差し込む太陽の熱を反射する事で遮熱できるというものです。

室温の上昇を抑える為、エアコンの設定温度を上げる事ができる事と、インテリア性を損ねる事なく遮熱ができる事で、人気の節電グッズです。

レースタイプと、厚手のカーテンタイプとあり、使い方は普通のカーテンと同じでカーテンレールに吊るして使えます。ただし、遮熱効果を上げるため、厚手のタイプは窓ガラスに近い方に取り付けて使います。洗濯ももちろん可能です。

遮光カーテンと遮熱カーテンの違い

遮光カーテンも光を遮る為の加工の為、直射日光が入らない分室温上昇もある程度はカバーできますので、普通のカーテンよりは遮熱効果もありますが、やはり室温上昇を抑える為には赤外線のカットが重要なため、遮熱カーテンの方が室温上昇を抑えるには効果があります。

普通のカーテンと比べて、遮熱加工が施されたカーテンを使う事で、室温上昇を1℃以上抑える事が可能です。エアコンの設定を今までより1℃下げると消費電力を10%程度下げる事が可能ですので節電効果は大きいです。

遮光の度数の高いカーテンを既に使われている方は、遮熱カーテンに買い替えるより、カーテンの裏につけられる裏地状の遮熱カーテンもありますので、そちらを追加される方が、コスト的にもお得ではないかと思います。

もちろん普通のカーテンの裏にもつけられますので、何もつけないよりは遮熱効果は上がりますのでおすすめです。

新しく遮熱カーテンの購入を検討される際はカーテンに遮熱素材(ステンレスやセラミック)が何%使われているかと赤外線カット率を確認されるといいでしょう。

遮熱加工について

遮熱カーテンは特に業界団体が定める基準を示すものがないので、発売されている遮熱カーテンの素材や加工方法はメーカーによって様々です。
遮熱カーテンと表示されているカーテンの加工の違いとしてはおおまかに4つのタイプに分けられます。

遮熱効果の高い方から並べますと以下のようになります。

  1. セラミック粒子を練り込んである糸でカーテンを編んだもの
  2. 裏側の糸の表面にステンレスの粒子を蒸着してあるもの
  3. アルミフィルムを糸状にして生地に織り込んであるもの(裏地タイプ)
  4. 光沢のある糸で反射させているもの(ミラーレース・ウェーブロンなど)

一般的に密度が高いと光も通しずらくなるので、遮熱効果が高いカーテンほど部屋は暗くなります。

特にレースのカーテンは採光を考えると遮熱効果が高いほど暗くなる事が課題でしたが、最近は遮熱効果が高くても、透過性の高い商品も出てきました。しかし、まだお値段は高めです。

使いわけのコツ

日中、仕事などで在宅されない事が多いのであれば厚手の遮熱カーテンで日中の日の差し込みをおさえ、帰宅後の室温の上昇を抑える事ができます。また、寝室など日中つかわないが夜の室温を押さえたい部屋などに取り付けるのもおすすめです。

日中在宅する事が多い部屋であれば、レースの透過性の高い遮熱カーテンや、レースにつけられる透過性の高い裏地タイプの遮熱カーテンがありますので、そういったものをつけられると良いかと思います。

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