人の体感温度は、湿度が大きく影響します。同じ室温の場合、夏は湿度70%以上から「蒸し暑さ」を感じ、不快感が増します。同じ室温でも、湿度を15%下げると体感温度は1度下がります。
除湿する事でエアコンの使用量を減らし、節電する事が可能です。
風通しをよくする
湿度の主な原因は「炊事洗濯、風呂などの生活から出る水分」「人間の汗や呼吸から出る水分」「観葉植物や水槽から出る水分」「雨の湿気」と言われています。これらの水分が気温であたためられ、部屋を蒸し暑くしています。最近の建物は気密性が高く、昔の家屋よりも湿度が抜けにくくなっています。
湿気を逃がすには、まず換気がいちばんです。「風通しをよくする:夏の節電」に風の通し方についてまとめてありますので、ぜひ参考になさってください。
炊事洗濯、風呂などの生活から出る水分を他の部屋に入れない
炊事・洗濯
換気扇をまわし、水蒸気を広めないようにしましょう。小窓がある場合は開け、ない場合でもなるべく近くの窓を開ければ、空気の流れが外に向き、水蒸気の広がりを抑えられます。
換気扇の消費電力は平均タイプで20wなので蛍光灯1本分と同じで、小さいです。
風呂
入浴中よりも、入浴後の風呂の湿気を外に出す必要があります。ある程度の湿気を外に出す為には最低3時間は換気が必要になるので、節電の為には入浴後、モップのようなものでいいので壁や床の水分をざっと拭き取ると換気は1時間程度に短縮できますし、カビの予防にも効果的です。
お風呂の水を汲み置きして使うのであれば、ふたはきっちりとできるものを使いましょう。
寝室の換気をする
人は就寝時、1時間あたり約50ccの汗をかくそうです。8時間の睡眠だと400cc、コップ2杯分です。この水分が布団に吸収され、かつ部屋に水蒸気として充満しています。
朝起きたら、窓をあけてすぐに換気をしましょう。
また、布団に吸収された水分は放出させるしかないのでこまめに干したいですが、難しい場合には室内布団干しで空気を通すだけでも違います。調湿敷マットと併用がおすすめです。
押入れの戸は開けおく

押し入れは空気の流れが悪くなるため湿気がたまりやすい場所です。とくに布団などをしまっているのであれば汗をすった寝具の水分で湿気は増えます。カビの原因にもなりますし、湿気を抜かないといつまでも部屋の湿度が下がらないのでできるだけ開けておきましょう。
押し入れの底や、壁にすのこを貼付けると、空気が回りやすくなります。除湿剤をおいたり、扇風機でたまに風を流してあげると効果的です。
押し入れの湿度を下げる系グッズ
ベッドの湿気をとる
ベッドの下に物を置くと、空気が流れなくなり湿気がたまりやすくなります。
また、マットレスは可能であれば2週間に1度は立てかけて、湿気を抜きましょう。
マットレスの上に調湿できる敷マットを使うのもおすすめです。
寝具系夏の快適グッズ
水分を部屋に持ち込まない
雨で濡れた傘はそのまま玄関に立てかけておくと結構な湿気を持ち込みます。
防犯上問題がないのであれば、玄関の外に乾くまでおいておくか、面倒でも水気を拭き取って、乾いてから収納しましょう。
また、ぬれた靴は拭き取ったあと、乾燥剤を入れて乾くまで玄関においておきましょう。すぐに下駄箱に入れてしまうと、下駄箱は湿気が抜けずらくカビの原因にもなります。
玄関の除湿グッズ
除湿器をうまく使う
梅雨時など、湿度が高くて不快な時期には除湿器を活用する事もできます。
除湿器の特徴として、排熱が部屋の温度を上げてしまうという欠点はありますが、最近は消費電力が低く、室温上昇が1~2℃程度と少ない「コンプレッサー方式」の除湿器が出ていますので、エアコンが苦手な方、湿度をとにかく下げたい方に向いています。湿気のたまりやすい寝室や、洗濯物の部屋干しなど、ピンポイントで使うのも一つの方法です。
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