涼しくする寝具を活用する:夏の節電

1.夏の節電-涼しく節電

人は夜になって室温とともに深部体温が自然と下がる事で眠くなるという仕組みを体に持っています。
熱帯夜でなかなか寝付けないのは、室温が高いために深部体温(身体の内部の体温)の放熱がうまく行かなくなっているのです。また、体温を下げようと脳は汗を出す命令を出しますが、深部体温が下がるまで命令を出し続けますので、汗も止まらず寝苦しさが増してしまいます。涼しくする寝具を活用する:夏の節電
寝具を工夫して体温の放熱を助けてあげる事で、節電でエアコンの使用をおさえて室温を少し上げても寝付きも良くなり、睡眠不足も解消できます。

水まくらを活用

暑くて寝られないときには、水枕がおすすめです。前述しましたが首の後ろの太い動脈を冷やすと体温が下がり寝付きやすくなります。氷を入れると冷たさが長持ちします。また氷が溶ける事により、長時間の冷やし過ぎを抑えてくれます。

水まくら系ひんやりグッズ

水まくら

ひんやり枕パッド/枕カバー

熱中症予防に「氷のう」

寝具との接地面を減らす

夏は敷布や敷き布団と体との密着部分に熱がこもり、汗をかいて寝苦しくなりがちです。この密着部分を少なくする事で寝心地はかなりかわります。

シーツの素材を工夫する
シーツは肌に直接触れる部分なので、なるべく吸湿性がよく肌あたりに清涼感があるものがおすすめです。また吸った汗がすぐ揮発するものを選びましょう。綿は水分を吸いやすいが放湿しにくいので、汗をたくさんかく真夏にはあまり向いていません。
麻は繊維の中で熱伝導性に最も優れており、接触冷感にも優れています。少し値段が張りますが、洗濯に強く長く使えます。
また最近はハイテク素材の涼感シーツも出ています。

寝ござを活用
寝ござはい草を編んだござで、発散性が高いため体温で温度が上がらず、汗を吸ってくれる優れものです。昔は赤ちゃんのあせも防止によく使われていました。直接敷布団やベッドに敷いて寝るものですが、肌あたりが気になる方は上に吸湿性の高いシーツを敷いて寝ても効果はあります。できれば国産の着色していない、減農薬のものがおすすめです。ベットマットが沈むタイプの場合、ござが体の重みで沈み、端が浮き上がってしまうので、大きいサイズのものをマットを巻き込んだりようにまきつけるとよいでしょう。ベットマットにかぶせるベッドシーツ状のものも販売されています。

竹シーツを活用
竹シーツは、小さな竹のブロックをナイロン製の糸でなどで編んでつなげてあるもので、こちらも敷き布団の上に引いて直接寝るものです。密着した部分は体温で暖まりますが、寝返りを打つとすぐに温度が下がるので、涼しさがキープできます。肌あたりが気になる方は上にシーツを敷いて寝ても効果はあります。使い始めは防虫・防腐用に塗布された竹酢液独特の酸っぱいにおいがしますので、数日間は陰干しなどしてにおいを抜いてから使い始めると良いでしょう。また、ものによっては、竹のチップの端などにささくれが立ってしまうものもありますので、使う前に確認して怪しいところはヤスリなどをかけておくといいでしょう。

敷きパッドを活用
敷布団やベッドパッドの上に直接引いて使うもので、3層構造などで通気をよくした敷きパッドなど、夏の涼感に工夫を凝らした敷きパッドがたくさん出ています。体と敷布団やベットパッドの間で汗による湿気を吸ってくれますので快適です。基本的に洗濯ができますので、清潔に使えます。
ジェルが入った敷きパッドは、ひんやりと冷たいですが通気性は良くなく、冷たさが続くのは30分程度なので、全体用ではなく肩の辺りなどに使う部分用などを活用するといいでしょう。

すのこベッドを活用
すのこベッドは背中の接地面がすのこ上になっているので、通気性がよく、敷いた布団の熱気も下から抜いてくれる、夏に便利な寝具です。
ベッド状に組み上がっているもの、折りたたみ式で布団の干せるもの、ロール式のマット状のモノがあります。木の板なので、寝心地はやはり固い印象です。布団だけでは固さが気になる方は通気性のいいマットレスや、涼感敷きパッドなどを組み合わせるといいでしょう。

寝具系夏の快適グッズ

夏のシーツ/敷きパッド

日本製 寝ござ・い草シーツ

軽量 竹シーツ

すのこマット/すのこベッド


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